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SHOGENISM

inspire
今月発売の『smart MAX 1月号』の中で「インスパイアされる本ベスト10」ということで10冊本を選びそれぞれ紹介文も書いたのですが、企画自体の変更で本の名前だけしか出ないことになってしまいました。半日かけて書いたのに、ショック・・・。せっかくなのでここで紹介することにしました。
何かいい本ないかなと思った時の参考になってくれたらいいなと思います。

1.『深い河』遠藤周作
過去をひきずった登場人物たちがそれぞれの想いを抱きガンジス川に向かう物語。その内の一人、神学者でありながらキリスト教的二元論に矛盾を感じインドに流れ着いた大津の葛藤は、同じクリスチャンであった作者のそれそのものだったのではないかと思う。
ガンジーの言葉の引用部分は僕の頭の中にあった宗教観をまさに的確に表現した言葉で衝撃を受けた。宗教戦争が激化する現代、他を認められる寛容さ、普遍的な愛について考えさせられる作品です。

2.『アルケミスト』Paulo Coelho
羊飼いのサンチャゴが宝探しの旅を通して人生の知恵を学んで行く物語。初めは子供向けの童話だと思って読んでいたのですが、深い言葉がたくさん詰まっています。
「何かを強く望めば宇宙のすべてが協力して実現するように助けてくれる」
何度読んでも新たな発見に出会えます。

3.『ダライ・ラマ自伝』Dalai Lama
チベットの最高指導者、第14世ダライラマの半生を綴った自伝。中国のチベット侵攻・インドへの亡命。隣国で起こっている悲惨な現状を僕らは知らなくてはならない。それでも前向きに平和を説く彼の素晴らしさが解る一冊。

4.『さとりをひらくと人生はシンプルになる』Eckhart Tolle
悟りを開くとは? 今を生きるとは?
思考は本当の声ではない。心の声に耳を澄ませて・・・。
考え過ぎで悩んでいる人にお勧めの本です。

5.『Bjork』
僕の尊敬するアーティストBjorkのフォトやコラム等が載ったアートブック。彼女の音楽・ビジュアルは実験的で独創的。オリジナルであるということ、アートを発信していくというモチベーションをいつも高めてくれます。

6.『勇魚』CW・Nicole
紀州太地村の鯨取り甚助は筆頭刃刺しの夢と共に鮫に片腕を奪われてしまう。失意のどん底にいた彼だったが武士松平定頼の命を受け、鎖国の日本を脱出し、新しい夢と野望と抱き世界に旅立つ。幕末時代、国のために信義を貫いた男たちが魅力的に描かれています。

7.『深夜特急』沢木耕太郎
言わずと知れたバックパッカーのバイブル的作品。僕も小学校の時にこの本を読んで、まだ見ぬ世界に色々と空想を膨らませていました(笑)。
いつか自分も旅の文章と写真を形にできたらいいなと思っています。

8.『ツリーハウスで遊ぶ』Paula・Henderson / Adam・Mornement
「自然」ということ。「自然と共存する」ことについて考えさせてくれます。男なら誰しも一度はツリーハウスに憧れたんじゃないでしょうか。堅苦しいこと抜きにして純粋に楽しめます。

9.『パパラギーはじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集』Tuiavii
西サモアの酋長ツイアビによる文明批評。富や時間にとらわれて人生の喜びを見失ったパパラギ(白人)の様を風刺の効いた言葉で批判する。現実的に考えて我々現代人が彼らのような生活に戻るのは不可能だけれど、そこには私たちが忘れてしまった大切なものを感じずにはいられない。

10.『ムーンパレス』Paul・Auster
僕の好きな映画『Smoke』の原作者が書いた本の中でも一番のおすすめ。偶然の積み重ねによる巡り合わせが感動的なドラマを生む。彼の作品は結構映画化されているので、これもぜひ映画化して欲しいです。

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