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SHOGENISM

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忘れる木
僕の敬愛する写真家の高木由利子さんに招待されてパラギスタジオへ。
その日は『アルフォンシーナと海』と称して、彼女の友人のソプラノ歌手、波多野睦美さんが集まった数人の仲間のために唄声を披露してくれた。とても繊細で透き通るような声で、気持ちよくてついまどろんでしまった。リュート奏者のつのだたかしさんは200年前のギターをその美しい唄声に合わせて演奏してくれた。異国の匂いがしながらどこかノスタルジックな素敵な音色だった。

波多野さんは歌う前にその都度歌詞の意味を話してくれた。その中で気になった『忘れる木』という歌があった。

ある丘に「忘れる木」という木が立っている。その木の下に行くと嫌なことを忘れさせてくれるという。大好きだった君のことを忘れたくて、その木のふもとに行き昼寝をしたら、君を忘れるということを忘れてしまった・・・。
という内容だった。

大切な人を失うことは耐え難く辛いことだ。記憶を抱え痛みが通り過ぎるのを待つべきなのか、それとも美しかった時代をまでも忘却の彼方に葬ってしまうべきなのか。僕はふと『Eternal Sunshine』という映画を思い出した。
人との出逢いは必然。どんなことにも意味が存在し、繋がっているのだ。その時間の鎖を切ってしまうことはきっとすべきではないのだろう。
「忘れる木」が伝えたかったのはそういうことなんだと思う。


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